星からの贈りもの
やっと着いた。
校舎広いわ~っ!
体育館まで行くのに
かなりかかりそうやわ。
ていうか…どこ行けば
ええんやろか…
「えっと。新入生?」
アタシが迷っていると
前方から男性の声がした。
おそらく先輩やな。
「え、あ、はい...」
アタシが下をむいて答えると
その男性はアタシの
腕を引っ張って、どこかへ
連れていく。
「あ、俺、宮田星夜いうねん!
せーちゃんて呼んでな!
君は何て言う名前なん?」
その男性は…こっちを向いて
ニカっと笑いながらそういう。
さっきは下を向いてて
わからんかったけど
案外格好いいな…
「アタシは、秋野想羅いいます…」
小さい声でそういうと、
「そらいうねんか!
ええ名前やな!」
そう言った先輩は、また笑う。
なんて返したらえぇんか
わからず、黙っていると、
「そらは、1-Cやって!」
と、クラスを教えてくれた。
「あ、ありがとうございます。」
アタシが少し笑うと、
先輩は喜んでくれた。
「んなら、入学式始まるから、
またな…!
俺は2-Bやから、
遊びに来てな。」
そう言って手を降って
先輩はどこかに行ってしまった。