花火の日
 二人は神社に向かう。足元が暗い。

 「気をつけてね、滑りやすいから」

 急な階段で、自然と二人は手を繋ぐ。お互いの胸の鼓動が伝わりあうくらいに、寄り添う二人。

 「ここ、なんだけど」

 上ること約10分、たくやの言う、見晴らしのいい場所にたどり着いた。

 

 
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