ラブリー生活
 前期も終わり私へのいじめも無くなりつつある。
前期の班は守ってくれた学級委員の子もいたけどいじめてくる子が私の席の後ろだったから苦痛だった。
授業中椅子の後ろを蹴ったり、「バカ・死ね」とか色んな言葉を言ってきた。

 日にちが過ぎて行き、後期になった。
後期になって席替えをする。
みんなは班の子や周りの席が誰か気になっていた。
私はいじめに遭ったから、班の子や周りの席の子は良い子だといいなと思っている。


 いじめられていた時に助けてくれた子が同じ班になれた。
その子の名前は、椙竜輝。
運動神経抜群、カッコよくてモテモテ。
竜輝から話しかけてくれた。
「よっ。俺竜輝。お前は?」
「私は杏。いじめられてた時声をかけてくれてありがとう」
「別にいいよ」
「よろしく」
竜輝って優しいと改めて感じた。
私と竜輝と班長の直樹でよくお喋りをしていた。
楽しくて仕方なかった。
でも、私は気付いていなかった。
竜輝がモテる事に。
何人かの女子に睨まれていた。
竜輝と仲良くしていて睨まれても気にしなかった。
だって竜輝がこう言ってくれたんだ。
「杏、俺がお前を守る」
とっても嬉しくて半泣きだった。
初めて男の子から言われた嬉しい言葉(笑)。
そこから私は周りの女子を気にせずに喋れた。

 

 今は給食。
班にしてみんなで食べている。
私たちの班は男3人、女3人の6人。
みんなでしりとりをしたり、お喋りをして過ごす。
お喋りではみんなが話せることを話す。
でもいつも私は質問攻め。だから最後。
みんな興味津々、聞きたい事が多いみたい。
大した事じゃないのに(汗)。
あとは、私の給食の取り合い。
私は少食だから、よく人にあげる。
 
 昼休みは教室で仲の良い子と集まってしゃべる。
私は5人でしゃべることが多い。
たまに他の子が来るけど。

 後期になって1ヵ月は、竜輝のことは友達としか見てなかったけど、喋っている間に私は竜輝の事が気になりだした。


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