約束
佐久大会当日・・・

アタシ以外の1年とベンチ入りできなかった2・3年生は保健の太田先生と客席から応

援していた。

「麻奈美!頑張って。」

そう言って舞が渡した物・・・お守りだった。

「これ・・・?」

「アタシ達1年で買ってきたの。」

「舞・・・ありがとぉ!!」

アタシは舞に抱きついた。

「超嬉しい!みんなの分も頑張ってくる!」

最後にそぅ言ってアタシはベンチに向かった。

その試合の後半、アタシは2年の仲田先輩と交代で試合に出してもらった。

102-20で余裕勝ちだった。

第二試合・・・優勝候補と言われている赤沢中とだった。仲田先輩が足を痛めたためア

タシは最初から試合に出してもらった。この試合も142-12で勝った。アタシはあんまり

勝利に貢献できなかった・・・

「麻奈美、今日はよく頑張ったな。」

監督から声をかけられた。

「え?アタシ、あんまりやくにたてなくて・・・先輩の足引っ張ってばっかりですいま

 せんでした・・・」

「そんなことないぞ。今日はすごいいい試合だった。」

「本当ですか・・・?」

「あぁ。あんな試合を見れたのは何年ぶりか・・・」

「役にたてたなら良かったです!」

「明日も頼むぞ!」

「はい、ありがとうございました!」
< 7 / 10 >

この作品をシェア

pagetop