約束
寮に帰り、部屋に入ると同質の香夏子が話しかけてきた。

「麻奈美、今日どーだった??」

「ん?あぁ、勝ったよー!!」

「まじ?おめでとぉ☆ってかうちらも勝ったんだぁ♪」

「おめでとぉ!!」

香夏子は女バレの2年で本当は先輩だから敬語使ったりしなきゃいけないけど香夏子が

敬語って苦手だからぁーって言ってくれたから友達みたぃな人だった。

「明日も頑張ろーねぇ!」

「うん☆」

アタシ達は疲れていたからいつもより2時間も早く寝てしまった。

翌日・・・

今日も試合を勝てば県大会に行ける。

「おはよう、麻奈美!今日も頑張って!!」

「おはよー!うん☆頑張るねー!」

「麻奈美!!」

アタシは先輩に呼ばれ振り返った。そこにいたのは足に包帯を巻き、松葉杖をついた柳

沢先輩だった。

「先輩・・・どーしたんですか?ってか試合出れるんですか?」

「アタシ、骨折しちゃったんだよ・・・昨日の赤沢との試合で赤沢の小池っていたでし

 ょ?あいつに踏まれたんだ。」

「大丈夫ですか・・・?ってか先輩いなきゃ勝てませんよ・・・」

「麻奈美、もっと自信持って!!麻奈美は強いから!麻奈美がいれば勝てるから!!も

 っと自分を信じて!」

「先輩・・・アタシ、先輩の分もプレーしてきます!」

「大丈夫!麻奈美なら勝てるよ!!」

「はい!」

アタシは微妙な心境のままベンチに向かった。そしてまず、監督に挨拶をした。

「おはようございます。」

「おはよう。春香のこと聞いたんだろう?」

「はい・・・アタシは先輩の分まで頑張ります!」

「よし!麻奈美なら大丈夫だ!」

「はい!」

アタシは決めた。絶対みんなを県大会の舞台に連れて行くと・・・

舞との約束は果たしてみせる!

アタシは佐久大会の前日、舞とある約束をした。一緒に全国大会に行こうと・・・

しかし、舞はスタメンに選ばれなかった。でもアタシは1人でも約束を果たそうと決め

た。




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