家族の時間

｢なんだ､そんな事か｡｣
渉は樹里亜の家に着いて､あかりの話しを聞いた｡
｢なんだとは何よ!｣
あかりは渉の言葉に噛み付いた｡
｢ごめん､俺が和宏を何年知ってるとおもってる､２０年以上だよ｡…あの女に招待状は送ってないし､席もない｡あの女に関する物は結婚式にはなにもない｡｣
｢兄貴､どうして?｣
｢そうよ､あいつがあかりちゃんのあの女を招待したって言ったんでしょー｡｣
樹里亜があかりの代わりに聞いた｡
翔も沙織も気になった｡
｢母さんが真田さんに言って､あの女に関する事はすべて破棄するよう頼んである｡だから､招待状を送る前に真田さんがチェックしたんだ｡だから､招待状は真田さんから母さんに渡されたと思う｡｣
渉は淳美からお茶をもらった｡
｢よかった｡…樹里亜さんと淳美さんは和宏の事なんであいつって言うの?｣
あかりの言葉に樹里亜と淳美が固まった｡
｢僕は理由を知ってますよ｡…でも､理由は和宏があかりに言ったほうが言いと思う｡｣
翔がゆっくりしゃべった｡