家族の時間
樹里亜と淳美が渉を睨んだ。
「あんた、なんでしゃべったの?」
渉はびびった。
「俺を責めるな。…翔と衛と啓悟に話した。雅也はそんなに怒らなかったし、七恵(ななえ)も何も言わなかったって言ってたし…。」
「七恵!」
あかりと沙織と翔が叫んだ。
「渉さん、七恵の居場所知ってるんですか?」
沙織が聞いた。
渉は自分の鞄から一枚のファクス用紙をあかりに渡した。
「これは、病院に届いたんだ。」
渉が渡した紙は、七恵があかりに宛てに書いた手紙みたいだった。
「五十嵐先生の息子達の先輩にあたるんだ、七恵が。だから、居場所は知っていたよ。」
沙織も一緒にあかり宛てのファクスを見ていた。
「結婚式の招待状、雅也に届けてもらった。雅也と五十嵐先生に説得してもらった。」
渉は樹里亜と淳美を見た。
「雅也は言ってなかったわ。」
「今日まで返事がなかったから黙ってたんだよ。」
あかりと沙織は泣き始めた。
「渉〜ありがとー。円佳(まどか)にも言っていい?」
あかりは渉に聞いた。
「あかり、和宏にあの女の事を言えよ。」
渉の言葉にあかりの涙は止まった。
「あんた、なんでしゃべったの?」
渉はびびった。
「俺を責めるな。…翔と衛と啓悟に話した。雅也はそんなに怒らなかったし、七恵(ななえ)も何も言わなかったって言ってたし…。」
「七恵!」
あかりと沙織と翔が叫んだ。
「渉さん、七恵の居場所知ってるんですか?」
沙織が聞いた。
渉は自分の鞄から一枚のファクス用紙をあかりに渡した。
「これは、病院に届いたんだ。」
渉が渡した紙は、七恵があかりに宛てに書いた手紙みたいだった。
「五十嵐先生の息子達の先輩にあたるんだ、七恵が。だから、居場所は知っていたよ。」
沙織も一緒にあかり宛てのファクスを見ていた。
「結婚式の招待状、雅也に届けてもらった。雅也と五十嵐先生に説得してもらった。」
渉は樹里亜と淳美を見た。
「雅也は言ってなかったわ。」
「今日まで返事がなかったから黙ってたんだよ。」
あかりと沙織は泣き始めた。
「渉〜ありがとー。円佳(まどか)にも言っていい?」
あかりは渉に聞いた。
「あかり、和宏にあの女の事を言えよ。」
渉の言葉にあかりの涙は止まった。