家族の時間
あかりは固まった。
沙織はあかりを見つめた。
「明日、和宏が来るから明日話そう。」
「渉、あかりの事が終わったら、七恵と和宏の事だね。」
淳美が言った。
「七恵はいつ帰ってくるの?」
沙織はファクスを見たがどこにも書いてない。
あかりも一緒に見た。
「あかり聞いてるのか?和宏に話すのか?」
渉はあかりに聞いた。
「出来ない…。」
「母さんに頼もう。」
翔が助け船をだした。
「じゃあ…今日あったことはおじさんとおばさんには話せる?」
樹里亜があかりに聞いた。
「わからない、でも渉や翔に迷惑かけてるから、今度は自分で言いたい。」
あかりは手を握った。
「頑張って!!」
淳美があかりを励ました。
「渉、明日、おじさん仕事?」
樹里亜が聞いた。
「樹里亜さん、仕事だよ…それがどうかしたの?」
翔が樹里亜に聞き返した。
「ちょっとね…。」
樹里亜はそれ以上何も言わなかった。
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