家族の時間
翌日は快晴だった。
あかりは、あまり眠れなかった。
あかりが一階に降りると、渉は出掛ける準備をしていた。
「おはよー、眠れたかい?」渉があかりに聞いた。
「いいえ、ダメだった。」
「渉、栗達も連れてね。」
朝ご飯の準備をしている麻子が渉に言った。
「わかってるよ。健は?」
渉が起きた時には、翔は仕事に出ていた。
「まだ起きてないみたい…私が起こしてくるわ。」あかりが二階に上がった。
「健〜。」
ドアをたたいた。
「わかった…。光と吾郎と一緒に降りていく。」
健はドアを開けた。
「真吾、吾郎は起きてる?」
あかりが起きていることに、衛と啓悟がビックリして飛び出してきた。
「二人とも、桃ちゃんと梨ちゃんを渉に預けてね。」
「あかりちゃん、大丈夫?」真吾がビックリしてきいた。
「大丈夫よ!!さぁ、真穂も美奈子も志穂もあゆみも由美子も起きて!!」
「いつも、お母さんに起こされてるあかりお姉ちゃんが起きてる…。明日、雨が降るよ。」
あゆみの言葉にあかりはふくれたが、真吾達は笑った。
笑い声を聞いた麻子は鼻歌まじりで朝食を作っていた。
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