家族の時間
翔が帰ってきたときには、麻子とあかりがいた。
翔は、お寿司屋に勤めていて、帰りが遅い。
「ただいま。」
「お帰りなさい。」
麻子は、翔にお茶の入った湯のみを出した。
「沙織から聞いたよ。あかり、おめでとう!」
翔のおめでとうの言葉に少し照れたあかり。
「でも・・・・、お父さん反対なんだ。」
あかりの声は、少し寂しいそうだった。
「大丈夫!母さんが説得します。」
麻子が笑った。
「お父さん、和宏君連れてきなさいとは言ったの。」
「よかったじゃん!!」
翔は喜んだ。
「お父さんは、順番っていってね。・・・・女の子だから寂しいのね。」
麻子は、湯のみをキッチンへ持って行った。
「さあ、翔、お風呂に入って寝なさい。明日も早いでしょ。」
麻子の言葉に頷くと、翔とあかりは二階に上がった。
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