家族の時間
式場の打ち合わせ室で、和宏は何気なく披露宴の席順を見た。
「あかり!!どういうことだ!!」
和宏は席順の紙を持って、あかりと真田と支配人である健太がいる所にきた。
「どうしたの?」
真田が和宏の方に来た。
(もう、そろそろだなぁ。)
健太は和宏を見て思った。
「ここ、ここに書かれている名前だよ!!」
真田はビックリしていた。
「和宏、落ち着いて。私、七恵を披露宴に招待したの。…私、和宏に聞きたい事があるの。」
「あかり、僕は嫌なんだ。先月だって、君の嫌な事があったろ。この事は。」
「どうして、七恵の事が嫌なの?」
あかりは和宏に聞いた。
「和宏はちゃんと私に話して。」
あかりの質問に和宏は何も答えない。
「…もう招待したのならしょうがない。…くるんだろ?」
和宏の質問にあかりは頷いた。
「わかった。」
和宏は席順表を置いて出て行った。
「支配人…。」
真田は和宏の剣幕に驚いていた。
健太は思っていたより根深い事に気がついた。
健太は七恵が帰国したことをつたえるのをやめた。
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