家族の時間
和宏と連絡をとることをあかりはやめた。
(怒っているならほっておこう。)
あかりは携帯電話をおさめようとした。
その時、携帯電話からメロディーが流れた。
沙織からだった。
沙織は翔から連絡を受けて、愛美が里帰りしてる事を確認した。
「今日、夜、食べにでかけない?」
沙織の言葉にあかりは笑顔になった。
「私も聞いてほしい事があったの。」
「愛美もいるから、久々に3人で楽しみましょ。」
沙織は待ち合わせ場所と時間を言った。
「私は仕事してからだから少し遅れるかもしれない。愛美には私から連絡しておくね。」
沙織は楽しそうに喋った。
「ありがとう。」
「あかり、どうしたの?」
沙織が聞いた。
「翔から連絡が入ったんでしょー。あのお節介やき兄さん。」
あかりは笑みがこぼれた。
「場所とか決まったらまた、電話するね。」
沙織はあかりにそういうと電話を切った。
沙織の電話であかりは少し明るい気分になった。
そして、麻子に夕食はいらないと電話をかけた。
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