家族の時間
渉と帰国していた雅也はレストランの前で待っていた。
中には、隆文と七恵がいた。
七恵がアメリカに行った理由を話していた。
渉や雅也、樹里亜や淳美は知っていたが、隆文には黙っていた。
「もう、出てくる頃だなぁ。」
雅也が腕時計を見た。
もう、9時過ぎていた。
「お待たせ〜。」
七恵が出てきた。
「ちゃんと訳を話したのか?」
雅也が笑いながら七恵に聞いた。
「話したわよ。隆文に話したわよ。」
隆文が後から出てきた。
「七恵に会って良かった。誤解したままじゃ、まずかった。」
隆文が七恵を見た。
渉と雅也は黙って見ていた。
「渉、雅也、ありがとう。」
隆文は二人に礼を言った。
「照れるなあ〜。」
渉が髪をかきながら言った。
そうすると、4人で笑った。
「3人ともありがとう。」
七恵は頭をさげた。
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