家族の時間
「美奈子、志穂、ちょっと降りてきて!!」
麻子は叫んだ。
二人は二階から降りてきた。
「悪いけど、ちび達を連れて遊園地に行ってほしい。」
麻子は、二人に七恵の事は後で話すつもりだ。
「わかったわ。」
「光が大人ぶるかもしれないけど、少し我慢して。我慢できなくなったら、怒っていいわ。」
麻子の言葉に頷いた。
「さあ、着替えてきて。」
「ちび達は知ってるの?」
麻子は美奈子の言葉に頷いた。
「それじゃあ、ちび達はウキウキしてるね。…準備してこよーっと。」
志穂は二階に上がった。
「美奈子、志穂と二人で頼むわね。」
「おばさん、まかせて。」
美奈子は自分の胸をトンっと軽く叩いた。
そして、二階に上がって行った。
麻子はお弁当を作り始めた。
お弁当ができる頃には、美奈子と志穂達は準備を終えていた。
「行ってきまーす!!」
美奈子と志穂達は、元気よく出て行った。
少しして、あかりと真穂が二階から降りてきた。
「真穂、鞠子ちゃんを家に呼んで!」
「え?!…わかった。」
麻子の勢いに真穂は頷いた。
あかりもちょっとびっくりしていた。
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