家族の時間

｢はじめまして。｣
真吾は､淳美と七恵に挨拶をした。
樹里亜は実家に帰った時に､怪我が直ってたまたま真吾が翔と一緒に山本家に遊びにいった時にあった。
翔は友達の樹緒と弟の逸樹を真吾に紹介するためにいった。
｢真吾君は､大工になるの？｣
樹里亜の質問に真吾は首を振った。
｢大工は無理だけど､建築士になりたい。そのためには､現場で修行するんだ。｣
真吾は高所恐怖症で､事故で車の運転も苦手になった。
｢それで､翔が樹緒の事、思い出して山本工務店に連れて行ったんだ。｣
渉が運転しながら言った。
｢最近、逸樹が大工になりたいって戻ってきたのよ。…真吾君に刺激をうけたみたい。｣
樹里亜が言った。
｢山本工務店の危機って、おじさん言ってたね。｣
淳美が思い出していた。
｢懐かしいね…｡おじさん言ってた。翔とかにも大工にならないかって。｣
渉も思い出していた。
｢社長は､最近いつも笑顔ですよ。｣
真吾は久々の笑顔でしゃべった。