家族の時間
渉と真吾達が乗った車が、駐車場についた。
「私、来てよかったのかなぁ…。」
七恵は不安そうに樹里亜達を見た。
「心配しないで。あなたの味方はたくさんいるから、安心しなさい。」
樹里亜か゛七恵の両方の肩を握った。
「さあ、行こか。」
渉がみんなに言った。
真吾達は家に向かってあるき始めた。



家の中は、人がたくさんいた。
結婚式場のプランナーの真田、司会者に抜擢した大久保(おおくぼ)、そして真田と大久保を手伝っている真穂と鞠子。
あかりに沙織、愛美、翔、健、衛、啓悟。
それから急遽、樹里亜の旦那であり、渉の友達雅也もきていた。
翔の友達の拓海夫妻と樹緒、そして和宏の家族。「何が始まるんだい?」
タキが、麻子に聞いてきた。
「もう少し、後少し待って下さい。」
あかりは玄関を見ている健太と麻子が気になった。
「おばさん、隆文兄ちゃんは仕事を休めないみたい。」
沙織の言葉に健太と麻子は雅也を見た。
「大丈夫、この前、話したので隆文、この事知ってます。」
あかりと沙織と愛美は不安を感じた。
「ただいま。」
真吾の声が聞こえた。
その後に女性の声がした。
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