家族の時間
渉と真吾の後ろに、樹里亜と淳美、そして七恵がたっていた。
「遅くなってすいません…。これで、雅也、なんでいるの?」
樹里亜が雅也がいるのにビックリした。
「会社に行くって言って家を出たじゃない!」
「行ったよ、けど今日は駄目だった。それで、渉のお父さんとお母さんに会いたいと思って…、いいじゃないか!」
雅也はちょっとふくれた。
七恵はそんな声を玄関で聞いていた。
「どうしたんですか?」
真吾が七恵に聞いた。
「ちょっと…ね。」
七恵は立ち止まってしまった。
「来いよ、あかり達が待っているよ。」
渉が七恵を引っぱって連れて行った。
七恵がリビングに入った。
「七恵!」
あかりと沙織と愛美が叫んだ。
和宏と昌宏が固まった。
「顔を上げな、わざとらしいぞ。」
雅也が顔を下げている和宏と昌宏の後ろにきて言った。
「さあ、顔を上げろ。」
雅也は二人の肩を叩いた。
「全員揃いましたね。」
健太はみんなを見つめて言った。
「さあ、始めましょう。」
健太は言った。
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