家族の時間
拓海は血がつながらない、渉と翔兄弟とあかりに聞いた。
「川村家はうわべだけの家族なの?」
拓海は和宏の言葉を受けて、3人に聞いた。
これは、健太と麻子もしりたかった。
「…家族とか兄弟とか思わなかったら、俺は健とけんか出来ないし、あかりの事を和宏の嫁さんにするのは嫌だと思ったりしないだろう。」
渉は素直な気持ちを言った。
「あかりがヘルパーの道に進みたいと言った時も、翔が転職して寿司職人になりたいと言った時も俺は同じように相談に乗った。紙の上だけの関係じゃない。、俺と翔と衛は、あかりと健、そして光とあゆみは一生兄弟だ。これだけはかわらない。紛れもない事実だ。」
渉が真剣に言った。
「私は、渉と翔を他人とは思った事ないわ。お父さんとお母さんが結婚するまで色々あったけど、結婚してからは、二人は兄だよ。」
あかりは二人を見ながら言った。
「僕は別に考えたことないな。」
翔がしゃべった。
「それより、和宏、突然だけど、僕は結婚、反対だ。」
翔が急に言った。
「たぶん、今さっきの発言であかりを和宏に渡せない。」
翔の言葉に和宏は驚いていた。
「私も反対。」
沙織が言った。
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