家族の時間
夕方、美奈子達が帰宅した。
「遊園地は楽しかった?」
麻子があゆみと由美子に聞いた。
「うん!!学校の友達に会ったの。今度、みんなで行こうって約束したの。」
由美子が一気にしゃべった。
「いっぱい乗り物に乗ったの。お兄ちゃん達は怖がってね、叫ぶの。」
あゆみが、光と吾郎を交互に指差した。
「へえ〜。」
衛が光と吾郎を見た。
「遊園地に行く前は、怖くないって言ってたなぁ〜。」
衛の言葉に光と吾郎があゆみをにらんだ。
「なんで、言うんだよ!!兄ちゃん達にずーっと言われるだろう。」
光が行って言った。
「けど、事実でしょ。」
志穂が言った。
一同、笑い始めた。
「どうしたの?」
七恵達を送っていった渉と真吾が帰ってきた。
さっきの話しを聞いていた啓悟が二人にしゃべった。
「光、吾郎、俺も駄目なんだ。」
渉が恥ずかしそうに言った。
「生きていくには支障ないよ。」
「渉あんちゃんが怖いんだったら大丈夫だ。」
光が安心をした。
「僕は、怖くないよ。」
啓悟が言うと光と吾郎は落ち込んだ。
そんなの二人を見てみんなで笑った。
「笑うな!」
光と吾郎が言うとよけいに笑いが止まらなくなっていった。
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