家族の時間
健達が式場につくと、渉が立っていた。
「渉あんちゃん!!」
あゆみと由美子が走って渉のそばにやってきた。
「あかり姉ちゃんを見に行ってみな。綺麗なウエディングドレスをきているよ。」
渉の声に二人は今にも走りだしそうだった。
「二階の薔薇の間にいるよ。」
あゆみと由美子が走って行った。
「ご苦労様、健。」
渉のそばに健と真吾、衛と啓悟、光と吾郎がやってきた。
「姉ちゃんは、ウエディングドレスにきがえたの?」
衛が歩きながら渉に聞いた。
「ああ、母さん達も着替えてるよ。」
渉は聞いていない事を言った。
「翔兄ちゃんは?」
光が聞いた。
「荷物持ちに疲れて、部屋にいるよ。」
渉は部屋のドアをあけた。
「わー。」
全員があかりの姿をみて感嘆の声を出した。
「きれい…。」
吾郎がつぶやいた。
< 155 / 201 >

この作品をシェア

pagetop