家族の時間
結婚式場の扉の前に、あかりと健太がいた。
「音がなり始めて、私が合図をしたら入場を始めて下さい。」
真田が小声で二人に話した。
二人の前には、お花をまく4人の小さな女の子がいた。
樹里亜と淳美と愛美と七恵の娘達。
その子供達と一緒に、あゆみと由美子が歩く事になっていた。
急遽決まったので、全員が貸衣装。
6人はわくわくを顔いっぱいに出していた。
音楽がなりはじめた。
扉が開いた。
子供達が歩き始めた。
「お父さん。」
あかりは健太と腕を組んだ。
健太はあかりの顔を見た。
「どうぞ。」
真田が声をかけた。
あかりと健太は正面をむくと、一緒にヴァージンロードを歩きはじめた。
< 157 / 201 >

この作品をシェア

pagetop