家族の時間
志穂の電話に、健は叫んだ。
「栗ちゃんは相性がいいが、他の犬なんて駄目だ!」
「健兄ちゃん、渉あんちゃんが来なさいって。」
志穂は渉の言葉を伝えた。
健の代わって、衛が電話に出た。
「志穂、駅前のペットショップのフレンチブルだろ?」
「衛ちゃんは知ってたの?」
志穂は呆れた。

渉はペットショップに入っていった。
「こんにちは。」
その声に店員が顔を上げた。
「石橋先生。」
「外から見えるフレンチブルは、買い手がいるのかい?」
渉は、店員に聞いて。
「あの二匹はまだですね。」
渉は店員に事情を説明した。
そして、渉は車に戻った。
志穂は必死に健を説得していた。
渉は車のドアを開け、運転席に座った。
「渉あんちゃんに、かわるね。」
志穂は、自分の携帯を渉に渡した。
「健、とりあえずばあちゃんと栗太郎と光と啓悟の共犯者の衛と駅前にこいよ。」
「渉あんちゃん、わかった。志穂にかわって。」
渉は志穂に携帯を渡した。
志穂は、健の言葉に頷いた。
健は、志穂にあやまった。
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