家族の時間
裏側をしていた鞠子も歌を聞き入っていて、動けなかった。
「鞠子ちゃん、聞いてる?」
ヘッドホンをした耳に真田の声が聞こえた。
「もうそろそろ、ウェディングケーキの準備をして下さい。」
「わかりました。」
鞠子はそういうと走った奥にいき、別のスタッフにウェディングケーキの準備をしてもらった。
拓海がこの日のために作ったケーキはおいしいそう。
鞠子は食べたいのをぐっと我慢した。
「二人の最初の共同作業です。」
谷口の声が聞こえた。
鞠子は扉をあけた。
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