家族の時間
ペットショップの前に、健太と麻子がきた。
「渉、どうする?」
「父さん、中の犬達とばあちゃん、健、栗太郎の相性を見てみる。」
栗太郎を含め全員が頷いた。
「あわなかったら、おしまいだ。」
渉の言葉に健太は質問した。
「相性がよかったら・・・飼うのか?」
「それは、啓悟と衛が父さんと母さんに言うよ。」
渉はそういうと、家族を連れてペットショップの中に入っていった。
「みんなは、悪いけど外で待っててほしい。」
渉は、栗太郎のリードを持っている光と自分を含めた4人と栗太郎で、ペットショップの奥の部屋へ入っていった。
フレンドブルドックの子犬は、入ってきた人を見て驚いたが、すぐに近寄ってきた。
健がびくびくしながら子犬達を触った。
栗太郎も最初は驚いたようだが、すぐに座った。
フレンチブルドックは健達の周りを周りながら尻尾を振っていた。
「栗は、大丈夫だ。ばあちゃんはどう?」
「渉、私大丈夫よ。それより、健はどうだい?」
タキの問いに、固まったままの健は返事をしない。
ダメだ・・・渉と光が思ったその時、
「相性はいいよ。渉あんちゃん大丈夫だ。」
健は、栗太郎の頭をなでた。
栗太郎は、嬉しいのか尻尾を振っていた。
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