家族の時間

｢啓悟､お誕生日おめでとう!｣
健太が声をかけた｡
ケーキを囲んで､啓悟の誕生日パーティーが始まった｡
新たに家族に入ったフレンチブルドックの二匹も栗太郎の横で眠っていた｡
｢名前は決めたのか?｣
健が啓悟と衛に聞いた｡
｢あぁ､決めたよ｡｣
衛がケーキを食べながら言った｡
｢桃次郎と梨次郎｡｣
啓悟が眠っている二匹を指差しながら言った｡
｢なんで、その名前?｣
真穂は啓悟と衛に聞いた｡
全員が聞きたい質問だった｡
｢栗が太郎だし､食べ物だし､…ま､そんな感じ｡｣
衛がニコッとした｡
｢栗ちゃんに桃ちゃんに梨ちゃん｡かわいいね｡｣
あゆみは笑った｡
｢うちの犬らしくていいじやん｣
あかりが楽しんで見ていた｡
健太と麻子は啓悟の笑顔を楽しく見ていた｡
しかし､その後爆弾発言があるとは思ってなかった｡
｢二人は､お父さん達に何か言う事があるでしょ｡｣
タキが衛と啓悟を見た｡
｢ここ２､３日落ち着きがなかったからね…すぐ､態度にでるからね｡｣
タキが衛と啓悟を見た｡
｢何かあるの!｣
麻子が叫んだ｡