家族の時間
「菜摘さんは、僕と啓悟にこう言ったんだ。」
衛は啓悟を見た。
「したい仕事をみつけたら楽しい。そう言ったんだ。だから、僕らも、自分達が笑える仕事が出来る学校に行きたい。
衛の言葉にひとつひとつ啓悟も頷いた。
「後悔はしないのか?」
健太が衛と啓悟に聞いた。
「後悔しないのか?後で泣き言いわないか?」
健太は再度、衛と啓悟に聞いた。
「二人が、後悔しないのならお父さんは反対しないよ。」
「お父さん!なぜとめないの!?」
あかりが叫んだ。
「あかり、落ち着きなさい。」
タキがあかりに声をかけた。
「あかり、これは二人の問題だ。啓悟、衛、どうなんだ?」
健太は、再度聞いた。
衛と啓悟が、健太の質問にこう答えた。
「後悔しない。」
「ならいいをじゃない。」
麻子が温かいコーヒーを出しながら言った。
「二人とも頑張って。」
タキが言った。
栗太郎も
「ワン!!」
と吠えた
そしてみんなが笑った。
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