家族の時間
健太と麻子は、誰もいなくなったリビングにいた。
新しい家族の桃次郎と梨次郎は、今日から栗太郎の隣で寝ていた。
このぶんだと、子犬が寂しくて泣くこともないだろう。
「ありがとう。」
健太が麻子にお茶の入った湯のみをだした。
「二人は大丈夫かしら。」
「麻子さん、大丈夫だよ。二人は、考えて決めた事だから。」
健太は、お茶を飲んだ。
「あかりは、強いなぁ〜」
「いきなり、何を言い出すの?」
麻子は健太の言葉に笑った。
「そうね、あかりは気が強いわね。そこがいいとこでもあり、悪いところだよ。」
健と光が二階から降りてきた。
「どうしたの?」
「我が家のニューフェイスが寝てるか見にきた。」
「大丈夫。」
健太が言うと栗太郎達の顔見ていた健は二階上がった。
光は振り返って二人に、
「おやすみなさい。」
と言って上がっていった。
「おやすみなさい。」
健太と麻子が小さい声で言った。
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