家族の時間
拓海のケーキ屋さんは、販売の他に、そこで食べれるカフェテリアもある。
香苗はお店の中で、満面の笑みを浮かべていた。
「香苗ちゃん、こっち。」
麻子が、カウンター席の方に行った。
「私、こんな感じのお店に来たのはじめて。」
香苗はキョロキョロした。
「今日のおすすめがいいよ。」
志穂に言われ香苗は志穂と同じものを頼んだ。
「ケーキセットを3!」
店員が注文を大きな声で言った。
「ケーキと紅茶をゆっくり味わって。」
麻子が笑いながら言った。
「おばさん、こんにちは。」江美が3人を見つけて声をかけた。
「江美ちゃん、内緒にしてね。」
江美は麻子の言葉にわらった。
しばらくすると、ケーキと紅茶が運ばれてきた。
「いただきます。」
志穂と香苗が言った。
「おいしい〜。おばさん、こんどからここのケーキを買います。」
志穂の言葉は、紹介した麻子や志穂、ケーキを運んだ江美を喜ばした。
3人は、おいしいケーキと紅茶で午後のひとときを過ごした。
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