家族の時間

渉がお寿司屋についたのは､淳平から電話を受けて一時間たっていた｡
お寿司屋の前に､あかりがいた｡
｢どうした?｣
車を駐車場に停めると､渉はあかりのところにきた｡
｢和宏に連れてきてもらったの｡お父さんから連絡が入って、お母さんがうろたえてるから､行けって｡｣
あかりは､デートを早めに切り上げて和宏に送ってもらった｡
｢こんにちわ｡｣
二人で寿司屋に入って行った｡
｢よ､お疲れさん｡｣
淳平が挨拶した｡
｢真穂はどうしてる?｣
あかりは店中をを見渡しながら聞いた｡
｢奥の和室｡親方と翔がいるよ｡｣
渉とあかりは和室に行こうとした｡
｢もう少し､待ってくれないか?親方がここにくるまで…渉､夕食まだだろ?あかりちゃんも一緒に寿司でも食べながら待ってくれ｡｣
淳平の言葉に､二人は頷くしかなかった｡
｢淳平さん､真穂達は何時頃こちらに来ましたか?｣
あかりは聞いた｡
｢開店前からだから…４時３０分頃かなぁ…｣
淳平は寿司を握りながらいった｡
｢お茶をどうぞ｡｣
淳平の奥さん､由佳里が湯のみを二人にだした｡
｢いただきます｡｣
二人は合掌した｡
そして､淳平の握った寿司を食べ始めた｡