家族の時間
健太と麻子は子連れ再婚だった。
健太があかりと健、麻子が渉、翔、衛をつれての再婚だった。
最初は、渉とあかりがもう反対をした。
「絶対反対!」
二人とも頑固でなかなか首を縦にふらなかった。
あかりは、初恋相手の渉と兄弟になりたくなかった。
渉は、亡くなった父親以外の男が、家に入ってくることが嫌だった。
二人の反対に麻子と健太はあきらめかけた。
翔は再婚に賛成、衛と健はすごく喜び賛成した。
健は兄達ができることにドキドキした。
衛は姉と兄ができることにワクワクした。
そして、衛と健が渉とあかりに言った。
「家族が増えると楽しいと思うよ。」
弟達に甘い二人は、その言葉に、しぶしぶ反対をやめた。
最初はギクシャクした家族だったが、弟の光(ひかる)が生まれる頃には、笑い声が家にあふれる家族になっていた。
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