家族の時間
家につくと、いつもは寝ているタキも心配して起きている事がわかった。
真穂は、慌てた。
「どうしょう…」
「謝ればいいよ。」
渉は、ポツリと言った。
あかりは、真穂と鞠子の肩をポンとたたいた。
「大丈夫、自分の気持ち、大事だよ。」
真穂と鞠子は頷いた。
渉が家のドアを開けた。
「お帰りなさい!」
玄関先で座っていた光とあゆみ、そして栗太郎が立ち上がって迎えた。
「ただいま、あゆみと栗ちゃんも待っていてくれたの?」
「当たり前じゃない、栗ちゃんも私も心配で寝られないよ。」
あゆみと栗太郎が心配そうに、真穂と鞠子を交互に見た。
「早く入ってくれよ、寒いからな〜」
一番後ろにいた翔が声をかけた。
「ごめんなさい。」
鞠子は靴を脱ぎ始めた。
「鞠子は、栗太郎知ってるよね。新しい子犬が二匹家族になったんだよ。」
真穂は栗太郎の頭をなでた。
「早く上がりなさい。」
麻子が、リビングのドアをあけ顔を出した。
「お世話になります。」
鞠子が頭を下げた。
「光、あゆみ、栗太郎、こっちに来なさい。5人が入れないだろ。」
健太もリビングから顔を出した。
「は〜い。」
光とあゆみと栗太郎は、リビングに向かった。
後を追うように5人も家の中に入った。
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