家族の時間
あかりが急に声を出した。
「お父さんのところ、アルバイトを二人募集してたよね。」
「ああ、アルバイトを探しているよ。」
健太はあかりの質問に答えた。
健太の会社は、結婚式場でそこを取り仕切っている支配人が健太の仕事だ。
「お父さん、二人をそこで雇ってあげて。」
「二人ともアルバイトするかい?」
「お願いします!」
鞠子が立ち上がって頭を下げた。
「鞠子ちゃんわかった、座って。真穂はどうだい?」
健太の言葉に真穂も頷いた。
「私からも真穂と啓悟に話があるの。」
麻子がみんなを見つめた。
「志穂の進学する高校を決めました。」
「どこ!?」
真穂と啓悟が聞いた。
「早風高校。」
「俺が卒業したところだ。」
健はリビングの床に座っていて志穂の言葉を聞いて驚いた。
「試験は今月末。」
「今月末!!」
渉、翔、あかり、真穂、衛、そして啓悟が叫んだ。
「大丈夫だよ。」
健が言った。
「志穂なら、早風に受かるよ。」
健は志穂を見つめながら言った。
家族みんなが志穂が高校に入ると健の言葉で確信を持った。
< 43 / 201 >

この作品をシェア

pagetop