家族の時間
あかりは美奈子と吾郎を抱きしめたタキの見た。
タキの顔を見たあかりは志穂を見た。
「翔のところに電話をするから、おばあちゃんを見てて。」
あかりは翔に電話をした。
事情は健太が電話で翔に伝えてあった。
「真穂が今ちょっと不安定になってる。鞠子ちゃんがついてるけど…。」
翔の声は不安そうだった。
「志穂は大丈夫よ。それより、ちびたちはそっちにいる?」
「いや、きてないよ。…母さんが連れていったんだよ。」
翔が言った。
あかりは光とあゆみの事を心配した。


渉が病院に入る前に携帯電話がなった。
「消してなかったか…。」
渉が携帯電話にでた。
「渉あんちゃん、お家に入れない。渉あんちゃんとこ行っていい?」
光からの電話。
「光だけか?」
「あゆみもいるよ。」
渉は空を見た。
「大通りに出てタクシーに乗って風早総合病院にこい。」
「風早総合病院だね、あゆみと行くよ…渉あんちゃん、お金頼むね。」
そういうと光は電話を切った。
渉は携帯電話の電源をOFFにすると、病院の中に入った。
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