家族の時間
真穂はバタバタして家を走り回っていた。
「志穂、真穂に替わって。」
志穂は麻子の言葉を聞いて真穂を呼んだ。
「真穂姉ちゃん、おばさんから替わってって。」
志穂は真穂に受話器を渡した。
「真穂、駅まで行ってタクシーに乗りなさい。」
「間に合わない!」
「しょうがないでしょ、真穂。あなた遅れても仕方ないでしょ。」
麻子の言葉に頷いた。
「真穂、待ってるから安心しなさい。」
そういうと麻子は電話を切った。
「真穂、家にタクシーを呼んで啓悟の学校に行きなさい。」
受話器を戻した真穂に、部屋から出てきたタキが言った。
沙織がタキを支えてきたので、志穂が走って近寄った。
「おばあちゃん、いいのかなぁ…」
「なるべく遅れないようにするには、タクシーを家に呼ぶほうがいいの」
タキの言葉に真穂は電話でタクシーを呼んだ。
そして、真穂はタクシーに乗って出かけた。
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