家族の時間
「沙織を送ってくる。」
翔はそう言うと沙織と一緒に出て行った。
「真吾はもうついたかしら?」
健が真吾を病院に連れて行った。
帰り道で沙織を送った翔を拾う。
その他の子供達はそれぞれ二階の自室に入った。
健太と麻子はダイニングにいた。
「ご苦労様。」
麻子は健太にお茶が入った湯のみをわたした。
「お風呂、先に入りました。おやすみなさい。」
タキが健太と麻子に言った。
「おやすみなさい。」
健太と麻子がタキに言った。
「あとは、志穂と光の卒業式あるわ。」
麻子はカレンダーを見た。
「4月は入学式もあるな。楽しみであるし、寂しいな。」
健太はしみじみ言った。
「ただいま。」
健と翔が戻ってきた。
「おやすみなさい。」
麻子が二階上がる二人に言った。
「お疲れ様。」
麻子に健太が言った。
「ありがとう、健太さん。」
麻子が健太に微笑んだ。
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