家族の時間
麻子は祐希の言葉にちょっとビックリ。
麻子達は健の車がある駐車場に向かった。
「なんだか、あゆみと歳が近いなんて感じられない。」
「こいつ、ませているだけですよ。」
隆文は真吾の車椅子をおした。
「健お兄ちゃん、助けてくれてありがとう。」
絆創膏を肘につけた祐理が謝った。
麻子は祐希と祐理を見た。
「祐理ちゃんの怪我は大丈夫?」
「健お兄ちゃんと葵お姉ちゃんに助けてもらったのですりむいた傷なので祐理は平気です。」
祐理も少し大人びた喋り方をする。
「子供らしい喋り方しないよなぁ〜」
隆文は祐理を見た。
駐車場につくと健と政宗が車の所に向かった。
麻子と車椅子に乗った真吾、そして隆文と祐希と祐理が車の待避場で待っていた。
「真吾、明日、僕が迎えに行くから心配しないこと。」
隆文が真吾に言った。
「明日待ってます。」
真吾は隆文に笑いながら言った。
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