家族の時間
翔のお店についた渉と衛は、車を駐車場に止めて店の中に入った。
「いらっしゃいませ!」
店では親方をはじめ渉が知っている人たちがいた。
「今日は健君がくると思ったが…。」
渉と衛がお寿司を取りに来たので親方はちょっと驚いた。
「健が怪我したので、かわりにきました。」
渉は親方に言った。
「衛君は久しぶりだなぁ。小学校卒業以来じゃないか?」
「そうね、啓悟君はよく見たけどね。」
渉は衛をつついた。
「お店には来ないのは、渉君も翔君もいっしょ。ただ、淳平と淳美(あつみ)がいたから、家には来てたわね。」
薫が笑顔で言った。
淳美は渉と同級生。
「淳美は元気ですか?」
渉が聞くと、淳平が指で上を差した。
「旦那が海外出張中だから、今子供と二階にいる。呼ぼうか?」
「先輩、いいです。」
渉は断った。
その時、淳美が二階から降りてきた。
そして、渉に目で合図をした。
「淳美!!こっちに来なさい。」
薫に言われたが、淳美はお店には来ない。
「衛君こんにちは。渉!」
顔だけ出して挨拶して渉を外に連れ出した。
「衛、駐車場にいるからお寿司もらってきてくれ。」
渉はそういうとお店をでた。
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