家族の時間

夕食が終わり､ケーキを食べ始めた時､真穂が咳払いをした｡
｢私､ウェディングプランナーになります｡｣
真穂の言葉にみんなが驚いた｡
｢おじさんの所でアルバイトをして､真田さんの手伝いをしていてウェディングプランナーの仕事にやりがいを感じだの｡｣
真穂のキラキラした目した｡
｢よく考えたの?｣
麻子が紅茶を志穂に渡しながら真穂にきいた｡
｢この前ね､真田さんのプランナーした結婚式が終わったの｡それを途中からだけどお手伝いしたの｡やりがいを感じたし､それにお客さんの不安そうな笑顔が本物の笑顔になるの｡その笑顔をみると､手伝い出来て私､はじめてうれしかった｡
真穂は一気に喋った｡
｢学校にいくの?｣
志穂が聞いた｡
｢９月から半年間｡それまでアルバイトして学校のお金貯めるわ｡｣
｢鞠子ちゃんはどうするの?｣
あかりは友達の鞠子の事を聞いた｡
｢鞠子は結婚式の司会者の仕事をしてみたいって言って､９月から同じ学校の司会者コースに入学するの｡｣
｢もう､決めてんじゃん｡｣
啓悟が真穂に言った｡
真穂は頷きながら笑顔でケーキを食べ始めた｡