恋は嘘から始まる。
本当、私にしたら
それだけで充分……///
もー昨日の夜は嬉しすぎて
ヤバかった。
「っで…何処行くの?」
「イルミネーションを見に行くっ!!」
そう言った私に「ふーん」とだけ
柚子は言った。
ふーんって……
こんな私と汰功には素晴らしい
進展があったのに
ふーんだけって……
「それだけ!?」
だから思わずこんな事言っちゃったよ。
「うん…ってかそれ何か裏ありそうだし」
「えっ?」
裏?
「何で?」
「何でって…あんた馬鹿?」
「へっ?」
ば、馬鹿ですよ……
はい。私は馬鹿です。
「今まで7ヶ月も付き合ってキスもしなくて最近では手を繋ぐ事すらしなかった奴が何で今更そんな事言うわけ?」
「えっ…何でって言われても……」
そんなの私にだって、分からないよ。
でもさ……
でもさ、例え汰功のあの言葉に
裏があったとしても
私だって、
ちょっとは恋人らしい事したいんだよ。
だから……
「とりあえず、汰功を信じてみる」