恋は嘘から始まる。
「バイバイ…」
「おー……」
「おー」って……
普通3ヶ月も付き合ってる彼女に
「バイバイ」って言われたら
何か、キスとかあるんじゃないの!?
まぁ。それは無くても
せめて「バイバイ」ぐらい
言ってくれてもよくない……?
それに今日は……
プルルルーー
「もしもし~瑠衣ぃー?」
「柚子?どーしたの?」
電話越しでも分かる
果てしなく元気な声の主は
高野 柚子 (タカノ ユズ)
私の親友。
「どーしたのって~今日、あんたら記念日でしょ~?どーだったのかなーと思って」
だから、柚子には
汰功の事もだけど他の事も
色々と話している。
「どーって……別に…」
「別にって何よ~水臭いな~(笑)」
柚子はそんな事を言って
からかって来るけど
「本当に何にも無かったて~(笑)」
「えーっ!!嘘で…」
「あっ!!ごめん。お母さんから呼ばれたから切るね!!」
「えっ…ちょっ……」
柚子の声が聞こえたけど
私は無理矢理電話を切った。