恋は嘘から始まる。
本音
「あのさ、瑠衣……」
「な、何……?」
いつもわざわざこんな所に呼んで
話す事なんて無かったのに
どうしちゃったんだろう……?
汰功。
そう。今、私達は
告白とかで定番の体育館裏にいる。
「昨日、何処に行った訳?」
「えっ…と……」
そんなの答えられる訳無い。
だって、私が本当の事を言ったら
嫉妬深すぎて
引かれてしまうから言えない。
だから……
「もういいよ。別れよう」
「えっ…」
何?
今、何て言ったの?
別れよう?
何で?どうして?
「汰功はそれでいい…の?」
「別に…俺は……」
別に俺はって……
何よそれ…。
「汰功には、あの綺麗な女の人がいるから別にいいの!?」
「はっ…?何、言って………」