恋は嘘から始まる。



「瑠衣…?」

「汰功っ!?」



何で汰功がこんな所に居るの?

もしかして、

私を追いかけて…



「答えは決まったんだな。」

「えっ…?」



ガタ



「俺は、資料を取りに来ただけだから」



えっ…?

資料を取りに来ただけ?

って事は別に
私を追いかけて来た訳じゃ無いんだ…。



「じゃー」

「ちょちょっと、待って!!私…まだ汰功が……」



グイ



「お前さー本当にこいつの事好きだったのかよ」



な、何言ってんの!?

ってか何してんの!?


今、私は田原に
後ろから抱きしめられてる状況。


「は、離し…」

「どーせ、適当に付き合ってただけだろ?(笑)」


なっ……!!


ちょっと、やめて!!

それ以上言わないで……



「た、田原、や……」




「そうだよ…別に好きじゃ無かった」






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