スキ、スキ、大スキ!


その日の帰り―――



「ねぇ、李玖! デートしようよ、デート!」


「だから忙しいって言ってんじゃん」


「いつでもいいから、ね? 暇になるまで待つから… だからデートしようよ…」


だんだん言っていて虚しくなってきたあたしは、
最後の方は涙声になっていたと思う。



それに気付いた李玖は、


「ごめん、いじめすぎた。いいよ、来週の土曜日に行こう」


「本当っ? ありがとう!」


「それまでに行きたいとこ決めといて」



“いじめすぎた”って何?
って思ったけど、あまりに嬉しいからスルーしてあげる。



李玖とデートとか、超楽しみ!

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