スキ、スキ、大スキ!
あたしがD組に行くのをやめて、3日たった昼休み―――
あたしはすることがなく、机に伏せていると、
トントンッ
誰だろう…?
そう思って顔を上げると、クラスの子が立っていて、
「呼ばれてるよ?」
と言って、ドアを指差した。
えっ?!
ドアには居心地悪そうに、李玖が立っていた。
びっくりして、あたしは急いでドアに駆け寄った。
「李玖! どうしたの?」
「どうしたの、じゃねーよ!
3日も来ないから心配したじゃん…」
「……え?」
こんなに顔を赤くした李玖を見るのは初めてだ。
「だからっ! 毎朝…来いよな…
じゃあ、それだけだからっ!」
そう言って、走っていく李玖。
そんな李玖の後ろ姿を見て、自然と顔が緩む。