あくまで天使です。


皮肉を軽くあしらい、たたみ終えたユニホームをわきに挟んで立ちあがった。


「んじゃ、わたしもう寝るわ。疲れたしね」


「………明日、行くのか?」


彼は控えめに声を抑え尋ねてきた。振り返らなかったので表情は分からない。


「うん。今度行かなかったら殺される」


「………おれは一人か」


驚いて私は振り返った。憂鬱な美形が目に入る。


「そりゃあ………そうするしかないんじゃない?ほらっ不良3人衆と遊んでたら」


曇った表情を見ていたら連れて行ってあげたくなるが、チームメイトにベリアルを見られたら色々と説明が面倒である。月緋もいるし。


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