あくまで天使です。
「俺がお前を幸せにしてやんよ。泣いて喜びやがれ」
………やっぱしー!?
「ちょっと待ってよ!私は………!」
「さーて一部屋空いてたよな?そこ使わしてもらうぜ。まっこんな犬小屋で我慢してやる」
ルンルン気分で彼は起立し、リビングから廊下へつながるドアを律儀にあけた。
あっけにとられている私を一度振り返り、ほくそ笑んだ。
「今度から俺の部屋に勝手に入ってきたら死刑な」
と断言され、私を有無を聞かずに扉を占めた。
私は数秒沈黙し、そして大きく息を吸い込む。
「っふざけんなーーー!」
嫁入り前の娘と超悪魔的天使との同棲生活スタートの幕を切った。