あくまで天使です。
二日目 不良~中篇~
「姉貴ー。今日はお時間いただけやすか?」
「はい?」
いつも通り校門で待機していたガクが、ゴマをする仕草で尋ねてきた。
「別に今日は部活もないし………」
大丈夫だよ、と告げると嬉しそうに太陽色に染まる顔。
「だったら姉貴に付き合っていただきたい場所があるんっすよ!」
私は隣にいるマナブに目配せしたが、曖昧にうなずかれた。
ソウだけが私と同じリアクションで瞬きを繰り返していた。
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