あくまで天使です。
二日目 不良~後篇~
「どうぞ」
「あっありがとう………」
ぶっきらぼうに渡されたジュースの缶を開け、渇いたのどを潤した。
私たち以外誰もいない閑とした公園のベンチに、二人並んで座っているのでどうにも落着けない。
ああ樹君、これは浮気じゃないからね!私のハートは全部樹君のものです!
と、脳内でやさしく笑う樹君に弁解してると隣でサイダーを飲んでいたソウがぽつりと呟いた。
「………葉木さんと兄貴ってどう知り合ったんですか?」