あくまで天使です。


変な雰囲気に変わるか変わらないかの瀬戸際で、彼はにっこりとすがすがしいほどの笑みを見せた。


「まってめぇみてぇなへちゃむくれに手はださねぇから安心しな」


………この野郎!返せ!さっきまでの恋愛空気を返せ!そして私のときめきも返せっ!


考慮はしていたがしていただけのだようだ。


「まぁ一人暮らしのほうが都合がいいんだけどよ」


「………何でよ」


ちょっぴり胸を高鳴らせてやったと思ったら


「ん?音楽ガンガンで聞けるじゃねぇか」


とどうでもいい返答。


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