あくまで天使です。
彼にしては珍しく真剣な横顔にあっけにとられ、静寂の中に突っ立っていると、やがて彼らしい開花したての緩んだ半面像になり
「But it does not lose and shine into such social garbage」
と呟き、教室を出て行った。
私はあえて意味を聞かず、樹君の後に黙々と続いた。
なんだかこれまで以上の仲ではいられないような気がしてならなかった。
またここで月緋の言葉がよぎる。
『どっちにするか決めておきなさい』
こんな感じだったような気がする。別に曖昧でもいいんだ。大体の意味がわかってきたから。